ペット葬儀・火葬の流れ|後悔のないお見送りを
最愛のペットとの別れは、今までたくさんの愛情を与え、受け取ってきた家族として耐えがたいものです。
同時にペットちゃんにとっても、ご家族さまとの別れは辛いもの。安心して旅立てるように、最後にきちんとお葬式をしてあげたいですよね。
ただ「葬儀はどんな流れで進むのか」「人間とどんな違いがあるのか」「動物の場合は一般的にどこまで行うものなのか…」など、わからないことも多いのではないでしょうか。
また、いざその時が来た際に気が動転してしまわないよう、ペットの終活として段取りをきちんと把握しておきたいというご家族さまも多いです。
ペットちゃんが亡くなってから供養までは、大きく以下の流れで進みます。
- ご遺体を安置して冷却する
- 葬儀社・葬儀内容を決めて申し込む
- 当日、葬儀社に向かう/来てもらう
- 読経など旅立ちの儀式を行う
- 最後のお別れをして火葬する
- お骨拾いをする
- 納骨もしくは手元供養する
加えて、お葬式のプランによって上記の流れがやや異なってくるものです。
少し複雑になるので、ペットちゃんが亡くなってから供養するまでの大きな流れ、そして葬儀当日の流れに分けてご説明いたしますね。
- 専門のスタッフが訪問
- 電話・メールでのご相談無料
- ご家族立ち合いでのお見送り
ペットの葬儀に明確な決まりごとはない
人間の葬儀の場合は、信仰する宗派によって葬儀の流れや決まりごと、タブーとされる行為がある程度定められていますよね。
しかしペットには宗派の考え方がほとんどなく、明確な決まりごとはないものです。
そのため、何よりもご家族さまがどのように見送ってあげたいかが重要になります。
葬儀は執り行わずに火葬のみ行って供養するのか、ペットちゃんが安らかに旅立てるように葬儀をしてお見送りするのか、ご家族によってさまざまです。
数十年前まではお庭に埋葬したり、役所で火葬してそのまま処理してもらったりするケースが多いものでした。
しかしここ最近では、家族の一員として人間と同様のお葬式を行うことが一般的になっています。
もちろん葬儀を行うと費用がかかってきてしまいますが、お気持ちに区切りをつけるためにも葬儀を行うご家族さまが多いです。
「最後にできる限りのことをしてあげたい」「これまでの感謝を伝えてお別れしたい」という方は葬儀を行うのがいいでしょう。
このあとは、ペットちゃんが亡くなってからの流れと、葬儀の具体的な流れをお伝えします。
合同火葬・個別火葬・立会火葬で流れが異なる
ペットの火葬・葬儀には大きく3種類の方法があり、それぞれの方法によって流れが異なります。
- 合同火葬:
葬儀は行わず他のペットちゃんと合同で火葬。遺骨は受け取れず、納骨はお任せする形になる。 - 個別火葬:
葬儀は行わず個別で火葬。遺骨を受け取るか、納骨までお任せするか選べるケースが多い。 - 立会火葬:
ご家族立ち会いで葬儀を行い、個別で火葬。遺骨を受け取るか、そのまま納骨してもらうか選ぶ。
一般的には、立会火葬のみが「葬儀」を行えます。
そのほかは葬儀社に引き渡した後はそのままお任せでお別れ
また近年は訪問火葬といって、葬儀社に自宅に来てもらって葬儀を行う形態も増えてきました。
訪問火葬は基本的に個別火葬となり、「葬儀」を行って火葬するかそのまま引き渡してお任せするかを選択できます。
このあとは葬儀までの流れを解説しますので、葬儀社を決定する際にはプランをよく確認し、後悔なくお見送りしてあげられる葬儀内容を選びましょう。
ペットの安置から供養までの流れ
①ご遺体を安置する
ペットちゃんが亡くなったら、葬儀社に連絡を入れる前に遺体の安置と保冷を行ってください。
時間の経過とともに体が傷んできてしまうため、保冷剤等で冷やしてあげる必要があります。
息を引き取ったあとは体が硬直してきてしまうので、なるべく早い段階で安置してあげましょう。
硬直が解けると体液が流れることもあるので、新聞紙やペットシーツを敷いておくことをおすすめします。
詳しい安置方法や準備物はこちらで解説しているので、安置方法がわからないという方は一度ご覧になってみてください。
▶︎ペットのご遺体の保存・安置方法
②葬儀社・葬儀内容を決める
ペットちゃんの安置を行ったら葬儀社に連絡を入れます。
ご遺体は夏場だと2日前後、冬場は3日前後きれいな状態で保管できるものです。
人のお葬式と同様、1日〜3日は一緒に最後の時間をお過ごしいただいた後にご火葬を行うご家族さまがほとんど。火葬で本当に最後のお別れとなってしまうため、少しでも長く一緒に過ごしたいと考えられる方が多いんです。
そのため一般的には翌日〜3日以内に火葬・葬儀を行うようになるので、そのつもりで葬儀社さんと日程を相談しましょう。
最近では、ペットの終活として生前からゆっくりと葬儀内容を考える方も増えてきました。
「縁起でもない…」と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、大切な家族の一員だからこそ、後悔のないように備えておくのは大切なことなんです。
先ほどお伝えしたように、ペットの葬儀形式は合同・個別・立会、そして訪問などさまざまです。
このあとお伝えしますが遺骨をどうするかによってもプランが異なるので、ペットちゃんとご家族にとって何がいちばんか考えて葬儀社を検討してみてください。
私たち「天国へのかけ橋」は、訪問火葬を専門にしたペット葬儀社です。
お困りごと、ご心配ごとがありましたらお気軽にご相談ください。
③葬儀を執り行う
申し込んだ日時に従って葬儀を行います。
お車などで葬儀場へ連れて行く場合は、ご遺体が車の揺れの影響を受けないようしっかりと固定してください。
詳しい葬儀の流れは後ほどお伝えしますね。
合同火葬などで葬儀を行わない場合は、葬儀社に送り出す時が最後のお別れとなります。
その後はもう二度と会えなくなってしまうため、引き渡す前までにたくさん感謝を伝えてあげてください。
④納骨、もしくは手元供養を行う
葬儀と火葬が終了したら、納骨もしくは手元供養を行います。
納骨の方法はさまざまです。
- 他のペットちゃんと合同で寺院などに納骨
- コインロッカー式・棚式の納骨堂に納骨
- お墓をたてて納骨
納骨せずに少しのあいだは手元に置いて供養し、四十九日などの法要を機にお墓に入れる・散骨するといった方法を選ばれる方もいらっしゃいます。
ご自宅の仏壇で供養し、ご自身もしくはご両親がお墓に入る時に一緒に入れてもらうようにする方も。
基本的には納骨までお任せするか、お骨を返してもらうかのどちらかです。
少しでも長く一緒に過ごしたい方、きちんとお墓をたてて供養したい方は、お骨を返していただくことをおすすめします。
※注意
ご自宅の庭やプランター等に埋葬する土葬といった供養方法もありますが、他人の私有地や公共の土地への土葬は法律違反となる可能性があるためご注意ください。
犬が亡くなった場合は役所に届出を
ペットのわんちゃんが亡くなった場合は、市区町村の役所に死亡届を提出しなければなりません。
これは狂犬病の予防として、狂犬病予防法の第四条で定められているためです。
届出の用紙は各自治体の窓口もしくはホームページ上で用意されています。
郵送での提出でも問題ない地域もあるため、一度ホームページを確認してみましょう。
ペットのお葬式当日の流れ
①葬儀社に向かう/訪問してもらう
葬儀場や寺院、霊園などでの葬儀を行う場合は、ペットを連れて葬儀場へ向かい受付を行います。
お迎えにきてくれるプランもあるため、移動が不安な方はお迎えを利用するといいでしょう。
訪問火葬の場合は自宅まで葬儀社の方が来てくれます。
それまでのあいだは、ペットちゃんのそばにいてあげてください。
この受付のタイミングで再度葬儀プランを確認し、問題なければ料金の支払いを行うケースが多いです。
火葬のみお願いする場合は、葬儀社の方にご遺体を引き渡したらお別れとなります。
②読経など旅立ちの儀式を行う
葬儀は人間のお葬式と同様、読経や焼香を行います(お経については、葬儀社や寺院によって異なります)。
祭壇に花を添えて、ペットちゃんが安心して旅立てるようこれまでの感謝の気持ちを伝えてあげましょう。
③火葬する
読経や焼香が終わったら、最後のお別れをして火葬になります。
体の小さいペットちゃんですと、火葬にかかる時間はおおよそ30分〜1時間。体の大きい子はおおよそ1時間〜2時間かかります。
そのあいだは別室でお待ちいただくか、訪問火葬の場合はご自宅にてお待ちいただくようになります。
④お骨拾いを行う
火葬が終わったらご家族さまでお骨拾いを行います。
お骨拾いが辛いという場合は、葬儀社のスタッフの方が行ってくれるケースもあるため遠慮なく声をかけてみてください。
お骨拾いをしたら、骨壺を受け取って葬儀は終了となります。
葬儀社やプランによっては納骨も対応してくれますので、相談してみましょう。
「天国へのかけ橋」では、お骨拾いを行っていただいたのち遺骨を骨壺に入れてお渡しいたします。
骨壺は無料でご用意。もしご希望であれば遺骨の一部をおさめられるペンダントなどもございますので、お気軽にお申し付けください。
また、ご希望によっては遺骨の粉骨処理も可能です。
詳しくは粉骨についての記事をご覧ください。
ペット葬儀はプランごとに費用が異なる
ペット葬儀は火葬のみお願いするか葬儀を行うかで流れが若干変わってくるものでした。
同様に、葬儀を行うかどうかで費用も変わってきます。
合同火葬や自治体での火葬は安価
いわゆる「お葬式」を行わずに火葬のみお願いする場合、かかる費用は比較的安めです。
葬儀社に合同火葬などをお願いする場合は約1万円〜2万円前後、自治体に火葬してもらう場合は約数千円〜1万円程度となります。
丁寧に葬儀を行う場合は費用が上がる
ご家族さまで立ち会って葬儀からお見送りまで行う場合は、若干費用が上がり約2万円〜5万円前後となります。
そのほかペットちゃんの体重によっても変動し、基本的に体が大きくなるにつれて費用も上がるものです。
費用はかかってしまいますが、祭壇を用意して手厚くお見送りできるため、人間と同じようなお葬式を行うご家庭が多くなっています。
どのようなお見送りをするかはご家族それぞれですので、十分にご検討なさってみてください。
「天国へのかけ橋」はご自宅にて葬儀を執り行います
私たち「天国へのかけ橋」は、ご家族さまのご自宅に訪問して葬儀を執り行う訪問火葬専門の葬儀社です。
火葬設備を備えた目立たないお車でお伺いし、ご自宅の敷地内もしくは少し離れた公園、河原などで火葬を行います。
火葬のみを行って提携寺院に納骨する「寺院お引き取り葬」、ご家族さまで最後のお見送りに立ち会って火葬する「ご家族個別立合い葬」、祭壇をお持ちしてご自宅で手厚く葬儀を行う「ご家族プレミアム葬」の3つのプランをご用意。
それぞれ葬儀・火葬の流れはこちらのページに詳しく記載しておりますので、ペットちゃんとの最後の時間をどのようにするか、参考になさってみてください。
▶︎「寺院おひきとり葬」の流れはこちら
▶︎「ご家族個別立合い葬」の流れはこちら
▶︎「ご家族プレミアム葬」の流れはこちら
「どれにしたらいいのかわからない」「そこまで考えられる余裕がない…」などお困りごとがありましたら、お電話にてご相談くださいね。
ペットちゃんの体重によって料金やかかるお時間が変わってくるため、お電話にてスタッフからペットちゃんの種類や体重などお伺いし、プランをご提案いたします。
さいごに:後悔のないお見送りにするために
さいごに、ペットちゃんが亡くなってから供養までの全体の流れをおさらいします。
- ご遺体を安置して冷却する
- 葬儀社・葬儀内容を決めて申し込む
- 当日、葬儀社に向かう/来てもらう
- 読経など旅立ちの儀式を行う
- 最後のお別れをして火葬する
- お骨拾いをする
- 納骨もしくは手元供養する
葬儀の流れや費用は、葬儀社やプランによって異なるものです。
火葬のみにするのか、葬儀を行ったあとお骨は手元に置いておきたいのか、など葬儀社を決める段階である程度希望を固めておくといいでしょう。
何度もお伝えしていますが、ペットの葬儀に明確な決まりはありません。そのためご家族さまがどうお見送りしたいかがとても大切です。
長い時間を過ごしてきた大切なご家族がいなくなるということは、本当に胸が痛む出来事です。
しかしペットちゃんとの最後が後悔のない時間であれば、ペットちゃんも安心して旅立つことができ、ご家族さまのお気持ちも少しずつ前に進むはずです。
どうか後悔のないように、心を込めてお見送りをしてあげてください。
ここまでは、「天国へのかけ橋」スタッフの石井がお伝えしました。
お困りごと、心配ごとがございましたら、お電話にてご相談くださいね。
この記事を書いたペット葬儀の専門家
石井静香(いしいしずか)
更新
お葬式の流れは人も動物もほとんど変わらないものです。これは、ペットを大切な「家族」として迎え入れる考え方が時間をかけて根付いてきたため。その分お別れも辛く苦しいものですが、安らかに旅立てるよう丁寧に感謝を伝えてあげましょう。